なぜ定番ビデオカードはRadeonではなくnVidiaがいいのか?

なぜみんなnvidiaのGPUを使うんですか?

Radeonの方がコスパは良さそうですが。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11272613791

簡単に言えば、nVidiaのGeForceがゲーミング性能でAMDのRadeonを圧倒していた期間が長かったのです。(RDNA世代になる前のGCN世代ビデオカードは汎用処理重視設計であり、ゲーミング性能が得意ではないため、いつもRadeonの性能が劣っていました。)

昔はGCN世代Radeonビデオカード「RX480」を持ったことがあります。当時のベンチマークを見ればわかりますが、反論できない程にnVidiaの型落ちのGTX980より大きく劣っていると分かります笑

ゲーマーとして性能が大きく劣るRadeonを買う価値に見当たらないのは当然といえます。

新世代ミドルレンジGPU「Radeon RX 480」の性能をチェック

なぜわざわざRX480を購入したというと、動画の高画質化機能が目的だったからです。

Ryzen GでFluid Motion!意外に知られていない裏テクで動画を超快適に楽しもう

GCN世代Radeonでは上記のように高画質化機能を利用できました。動画が滑らかになるので個人的にはとても魅力的だったのです。しかし現行RDNA世代のRadeonビデオカードでは互換性がないため、上記の機能を使えなくなっています。現在売っているAPUの内蔵GPUはまだGCN世代のため、裏技として使えるそうです。ただ次世代APUはRDNA世代に移行するため、事実上その機能は使えなくなると思います。

話に戻りますが、nVidia社はゲーミング性能だけではなく、CUDA利用が積極的だったのは大きいと思います。nVidiaの独自技術であるCUDAを用いて動画エンコード時間の短縮化、画像編集の高速処理にもメリットがありました。

以下の画質比較動画を見てください。

左はCPUエンコード(x264エンコーダー)。右はGPUエンコード(NVEnc)です。
ほとんど変わらないように見えます。それなのに処理速度はNVENCの方が激速です。

有名な画像・動画編集ソフト等も、NVENC/CUDA採用され処理向上に貢献しています。

Radeonはどちらかというと、動画エンコード支援対応に積極的でなかったようで、Radeonに完全対応してないというソフトもありました。RX480からRTX2060に乗り換えたら、TMPGENCでの動画エンコード処理が爆速になってびっくりしました笑

nVidiaドライバーの安定性には評判が良く、ビデオカードはnVidiaにすれば間違いないといわれるためです。オールラウンドとして抜群です。筆者も、初心者にオススメするなら間違いなくnVidiaにすると思います。

クリエイター向けのPCにも、nVidiaビデオカードを指定されることが多いです。最近のRadeon系では、一応対応されるようになりましたが、一部のソフトウェアでは対応されてないこともあるため、正直オススメしづらい面があるようです。

とはいえ、最近発売されたRadeon70xxシリーズは、RDNA3パフォーマンスが非常によく、レイトレーシングは若干劣りますが、実性能としてnVidiaよりコストパフォーマンスがとても良いといわれています。限られた予算でゲーミング性能を重視される場合は、Radeonシリーズを検討する価値があると思います。

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